少年野球を辞めたいと思ったママへ|下手でも辞めたくない子どもと、限界を感じる親の本音

少年野球を辞めたいと悩むママと、下手でも野球を辞めたくない子どもの姿

少年野球を辞めたい。

そう思ったことがある母は、きっと少なくないと思います。

「子どもがやりたいって言ってるから」

「辞めるのは甘えかもしれないから」

そうやって自分に言い聞かせながら、

それでも心のどこかで限界を感じている。

この記事は、

辞めたいと思いながらも、簡単には辞められなかった親の本音です。

一番最初に感じていたのは「疲労」だった

私が一番強く感じていたのは、

怒りでも悲しさでもなく、疲労でした。

野球がなかった頃の、

あのゆったりした週末。

時間に追われず、心にも余裕があったあの頃に

戻りたくなることが何度もありました。

「頑張ろう」と決めて入団したはずなのに、

気づけば気力が追いつかなくなっていて。

親も人間なんだな、と

思い知らされた瞬間でした。

見ていて一番つらかった場面

一番つらかったのは、

下手すぎてキャッチボールの相手がいなかった時期です。

試合では、

自分の子だけが出られない。

ボールボーイやランナーコーチャーは一生懸命やっているのに、

勝負が互角になると、どうしても

「実力」が優先されてしまう。

頑張っていないわけじゃない。

むしろ必死についていこうとしている。

それでも結果が出ない現実を、

親はただ黙って見ているしかありませんでした。

親が限界を感じた理由

正直に言うと、

一番しんどかったのは

周りの空気と、自分の気持ちとのズレでした。

周囲を見渡すと、

少しずつ差が開いていくように感じてしまう。

「この子は、このままで大丈夫なんだろうか」

そんな不安が、毎週末、静かに積み重なっていきました。

誰かに直接何かを言われたわけではありません。

ただ、その場にいるだけで

気を張ってしまうような感覚。

それだけでも、

親の心はすり減っていきます。

それでも辞めなかった理由

それでも辞めなかったのは、

子どもが「辞めたくない」と言ったから。

正直に言えば、

子どもが「辞めたい」と言っていたら、

私はとっくに辞めさせていたと思います。

腹を括って続けると決めたものの、

気持ちは今でも

ジェットコースターみたいに上がったり下がったり。

それでも最近、

少しずつですが

「みんなに追いついてきたかもしれない」と

感じられる瞬間が出てきました。

野球がなかったら…と考えてしまう本音

野球がなかったら、

正直、ホッとすると思います。

楽になりたい気持ちと、

親としての責任感の間で、

ずっと揺れていました。

試合に出る・出ないじゃない。本当はそこじゃない

試合に出るか出ないか、

それがすべてじゃない。

本当は、

子どもがどれだけ頑張ってきたかを見てほしい。

昨日できなかったことができるようになったこと。

怖がっていたボールに向かっていけるようになったこと。

泣かずに最後まで練習をやり切ったこと。

そういう小さな成長を、

ちゃんと見てあげたい。

頭では、そう思っています。

でも――

親も人間です。

一生懸命練習しているのに、

なかなか上手くならなかったり、

試合に出られなかったりすると、

やっぱり落ち込む。

「こんなに頑張ってるのに」

「なんで報われないんだろう」

そう思ってしまって、

虚しくなる日もあります。

「分かってる親」の顔と、心の中は別物

周りは言います。

「頑張ってるだけですごいよ」

「試合に出る出ないじゃないよ」

ネットを見ても、

同じような言葉が並んでいます。

それが正論なのは、分かってる。

だから私も、

分かっている親のふりをする。

世間体としては、

きっとそれが正解。

でも、

心の中はそんなに単純じゃない。

応援したい気持ちと、

虚しさと、

報われなさと、

正論に置いていかれる感じ。

それが、

少年野球を支える親の

正直な気持ちなんじゃないかと思います。

辞めるのは甘えじゃない

最初は

「頑張る!」って決めて入団した少年野球。

でも、

親も人間です。

途中でしんどくなることもある。

気持ちが折れそうになることもある。

それは、

甘えでも、逃げでもありません。

野球がすべてじゃない。

続けてもいいし、

辞めてもいい。

今、悩んでいる母へ

最初は頑張ると決めて始めても

途中で苦しくなることはあります。

それでもいい。

親が悩みながら向き合っている時点で、

もう十分、子どものことを大切にしています。

少年野球は人生の一部であって、

すべてではありません。

ひとことだけ

この文章は、

同じことで悩んでいる誰かのためのものです。

そして同時に、

ここまで頑張ってきた

あなた自身の気持ちを

肯定するための記事でもあります。

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